グリーンの部分改造の例をご紹介します。
場所は岐阜県 谷汲CC2HL このコースは大日本土木の設計施工により2グリーンのコースとして開場しました。
平成17年に日本プロの開催に伴い倉本氏の監修によりワングリーン化の改造がされました。
現行のグリーンは約400㎡で2グリーン当時の右側を使ったようなポジションにあり、左サイドは少し上がった状態のマウンドがあり空き地的なラフとなっていました。
この空き地について、オーナーの希望により、スペシャルなピンエリアを左に作る事になりました。
オーナーのユニークな発想により私なりのアレンジを加えこの改造は行われました。
この改造で言えることは、メンテナンス上やグリーンの耐久性を考えての事や難易度を下げるための改造は近年よくあることですが、今回の場合、プレーに深みを出すための改造が目的であり、非常に積極的な改造工事と言えます。このような趣旨の改造工事が増えてゆくことを望みます。
セカンドはショートアイアンで十分な短めのPar4のホール。
最終的なグリーンの大きさは657㎡となった。
計画図です
左サイドにバンカーが二つ左奥にもポットバンカーがありました。
左手前にグリーンから約2mの深めのバンカー(160㎡)をセッティングした。
Green拡張部は約300㎡奥行きはカラーを取って12m程度で緩やかくたわむように受けた形となり
奥側カラーより3つのマウンドを配置した。
奥のポットバンカーは埋める事とした。
グリーンから外周のラフは1~2m程度の深めのハローを取り、グリーンからこぼれたボールのアプローチショットの難易度を上げた。
Greenの段差は70cm~40cm程度のスロープの2段グリーンとなる。
このように小規模な改修になると正確な施工図は重要になります。着手面積を計画段階で極力リアリティーを持たせなければ予算管理が難しくなります。