程ヶ谷カントリー倶楽部は100年の歴史の節目に『美しい程ヶ谷』プロジェクトを行った。
コースを美しく整える為にカート道路の全面改修を含め、コース内各所に渡りこれまで改善の余地のある個所を整える改修工事を行った。それらに花木を新植植栽を行うとともに、樹木伐採工事をコース管理課が主体となり、大規模に行われた。結果的にコースは明るくなり、芝の活性も上がり、全体的な印象は一変することとなった。
長年、メンバーとコース課のキーパーが問題視していた箇所を私なりに解釈し、問題解消に向けてデザインしてゆく改修となった。倶楽部としての意気込みを心地よく感じながら、良い成果が得られたのではないかと私なりに感じている。
カート道路全面改修工事 グリーンシステム㈱
バンカー改修工事 28カ所分 グリーンシステム㈱
植栽工事 3HL・13HL.・15HL グリーンシステム㈱ 他、東武緑地㈱
その他 コース整備工事として
コース内法面改修工事 15Tee左法面・6~8HL法面 グリーンシステム㈱、
18HL グリーン右法面 東武緑地㈱ ハウス左前正面ニホンターフ㈱
ティー改修工事 コース内FTの増設16カ所 グリーンシステム㈱
合計 約3年に渡りコース内各所の整備を行った。
カート道路及び管理道路 全線L=9600m
グリーン・アプローチエリア沿い W=2.5m
ティーエリアについて W=2.5m
その他 ルート W=2.2m
管理道路改修 W=3~3.5m
舗装総面積 A=22,000㎡
周辺取り付け造形張芝面積 A=28,000㎡
工期 令和2年5月から令和3年4月末迄
経年劣化による舗装面の改修はもとより、ルート変更により見た目の改と集約化が目的となった。舗装面の改修には取り付け造形が美しくはまってくるかがカギとなる。舗装ラインも滑らかで自然にあった曲線が求められる。全体として非常になめらかで落ち着いたカート道路となった。
3期に渡り、コース内バンカーの排水改善、砂の入替工事が行われた。私は残る28カ所のバンカーを担当した。
プレーヤー目線で砂の見えづらいバンカーを改善する。外周部からの水の入り込みをキーパーも無くしたいという要望が強くあり、私としてもいつもよりよく考えて作り込んだ。
No3 Par3
このホールは開場後池が造られていたが、水質と防水シートの劣化もあり、池の改修にするか寧ろ池をなくすかの討議がされ、最終的にこのコースにとって最も深いバンカーを作る計画となった。
カート道路のルート変更を同時に行い、バックティーとフロントティーを増設することとなった。
Bグリーン裏の2つのバンカーもティーからは見えていなかったが、見せるように改修をした。
グリーンバックには4HLティーからも見えるようにツツジを植栽し4~5月には可憐な花々を咲かせるようにした。
No6~No8間 法面改修工事
ティーより左側を通るカート道路はFWから掘割の窪地のところを通っており、極力盛土をし上げたいと考えられていた。左先にあるNo8に現在は使われていないティーがありその部分から切り下げカート道路側に盛土をする計画となった。
No8の左側法面は急こう配であり当初は雑木が繁茂し、芝もなく整備には手間が相当かかっていた。この改修により、刈込機械で刈れる法面となり管理コストが下がり、見た目にも美しい法面となった。