ティー改造でコースを変える

旭国際宝塚カンツリー倶楽部にて・・・・旭平2HL

完成写真
完成写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジオラマでも紹介しているホールの話です。

 

ティー改造でコースを変えた典型的な例をご紹介します。

 

このホールは、2番ホールとして大きな問題を抱えていました。

当初は、全く見えない土手を超えるティーショットを打たなければならないホールでした。200ydでセカンドは左に90度ドッグレッグ、100Yd先にある砲台グリーンへオンさせるという戸惑いのブラインドホール。飛ぶ人はティーショットを左の林帯の上を超えてワンオンを狙う事も可能だった為、3組以上の朝一渋滞がクラブにとっても悩みの種でありました。

 

結果的に、本改造工事により組数を1日当たり5組増やしても十分にホールアウトできる状況になり、集客力を上げる事につながりました。このホールではティーでの滞留がなくなりスムーズな流れを生み出しました。

また、ブラインドホールへの悪評も聞かれなくなったそうです。 

旭国際 旭平2HLtee 改造基本計画
旭国際 旭平2HLtee 改造基本計画

これは、基本計画で始めに計画した図面になります。

1HLから2HLへの導線を1HLのTeeの右前まで戻し、薄い左ドッグレッグで若干の打ち上げのホールとなります。新Teeの左前は切土法面となります。Teeはこの段階では自然勾配の盛土ですむ見込みでしたが、現況測量の結果、次に示す最終出来形図でも示す、補強盛土工法を採用せざるを得ませんでした。

 

大きな改造工事の場合は、必ず現地測量をする必要があります。

 

旭国際 旭平2HL 最終出来形図
旭国際 旭平2HL 最終出来形図

Teeは補強盛土(セルフォース)で11mの最高盛土高となりました。

この補強盛土工法は、私自身過去に茨木カンツリー西11HL Teeでも行いましたがその時は6m程度でした。

この工法での注意点は、盛土基盤の支持力と現地盛土材のの内部摩擦角の検証と地下水や浸透水の的確な排水計画が重要です。安易に使っては、崩壊の危険性もあるので十分に気を付けなければなりません。

 

完成後のTeeからの景色です。

左の法裾が230ydのティーショットでは狙いどころとなります。