西宮カントリー倶楽部は井上誠一氏の手により生まれた社団法人倶楽部である。
県道と仁川がコース内を分断しながらも、その自然の仁川を巧妙にコースデザインに取り込みレイアウトされ、甲山の借景が印象的なコンパクトにまとまった味わい深い名門クラブである。
高麗/ベントのツーグリーンはこの敷地面積では、グリーンの配置に幾つかのホールで窮屈な面は否めなかった。 更に、高麗グリーンのアンジュレーションはベントグリーンになった場合、傾斜がきつく10フィート程度の速さになるとカップを切れるポジションはほんのわずかしかなかった。
2005年に改造委員会が発足し、設計者を加古川GCの実績のある大橋一元氏があたる事となった。同氏の依頼のもと、私は現場管理と施工詳細図面の作成・工事費算定・業者見積の査定をする事となった。また、この案件に対し西宮市への宅地造成法・近郊緑地法・風致、県への砂防区域内制限行為などの開発申請業務を同時に担当する事ともなった。
No.4 Short Par4
距離がないこのホールはワンオン可能でもあるが、左に外すとOBの可能性が高いドライブエイブルホール。
No.8 Par3は、バックからはロングアイアンが必要な長いパー3ホール。
バンカーが無いのがこのホールの特徴的であり、手前の池も印象的である。
グリーンはセンターに尾根が入り込み左右の渡りのパッティングは醍醐味を感じずにはいられない。
ティー前の池は風情を感じさせる。
左側に見えるサブグリーンには、このティー位置ではなく、ティー右の細くなった池からのクリークを小さな橋で渡った先の右にあるティーからのショットとなるユニークなデザインがされていた。