コラム Column

寄稿と感じたままのとめどないお話です。

ご興味があればお読みください。

 

 


ゴルフコースと土壌の話し                           

 

2024年に沖縄の琉球ゴルフ倶楽部で改造工事を行いました。沖縄やハワイ、グアムなどの小さな離れ小島では土そのものが造成工事においては非常に貴重な資材です。そしてその土そのものの性質つまり土質が施工上手間や工事工程の部分で差異を生むことになります。

 あらゆる地域で、様々な特性を持つ土壌が存在します。言い換えれば造成工事においては良い土壌と悪い土壌では工事費はもとより、メンテナンス上も費用や芝の状態に影響があります。・・・ 続きを読む             2024.9月


若松ゴルフ倶楽部                 グリーン改造を終えて               倶楽部会報 寄稿

グリーン改造工事完成のご報告

 

工事の進捗状況

  改造工事は、2019年1月より着手し、2班がそれぞれに前さばきの撤去班と造形チームに分かれ、順調に工事は流れた。当初予定の施工面積は大きく上回り、予定外のバンカーの改修にも手を付けることができた。それを可能にしてくれたのは、倶楽部のご理解により、管理スタッフやキャディーの皆様による献身的な張芝作業応援を頂けたからに他ならない。比較的天候にも恵まれ3月末にはグリーンはほぼ完成。

 

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改造後のコース全体の特徴

  今回の改造は、コースそのものが持つポテンシャルを引き上げることを目標とし、継承された上田治氏の基本形を大きくは変えない方向性の中で工事は進んだ。グリーンは多少手前がカットされ奥にシフトした様になった。見た目の印象、若干強くなったアンジュレーション。今までよりは小さくなったグリーンと、その新グリーンに接近されたバンカーに難しくなったと感じる方は多いかも知れない。

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 2019,7月  中田浩人


若松ゴルフ倶楽部 グリーン改造にて 倶楽部会報 寄稿(一部修正)

一般社団法人 若松ゴルフ倶楽部

グリーン改造工事 基本構想

はじめに

この度の、若松ゴルフ倶楽部でのグリーン改修工事の目的は、近年の地球温暖化が影響する夏場の気温上昇からグリーンコンディションの品質確保が難しくなった旧来型ベント品種から新世代型で耐暑性に優れた草種への転換と、20数年が経過し劣化した土壌入れ替えが最も大きな目的となっている。

次にこの機会に併せ全体の距離の延伸と、前回のワングリーン化工事において当時の流行でもあった大きなグリーンを見直し、戦略性と景観性を見直しサイズダウン化の改修をすることとなった。倶楽部の総意を汲み取り、今回の改造に反映することとなった。

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                                              2018.11月  中田浩人


昨今の現場事情         Nov.2014

 

 たまに、昔の工事仲間と酒を飲むと良く出る話である。

今は、工事が本当に少なくなり、若い技術者が育たないし、育てる環境がない。

 造成工事ラッシュにわき立った当時、若いやる気のあるやつを見つけると・・・

 

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最近になって気の付く事     Oct.2014

 

この日本で素晴らしいコースだと評されるコースをプレーして今更ながら感じることがある。

普通のコースにはよくあるものだが素晴らしいコースには気付いてみるとあまりないものです。・・・・

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日本のコースに足りないもの    Feb.2012 

 

海外のコースにあって、日本のコースに無いものは?

 

色々な答えが返ってきそうです。

私は、『近景』・・・というものが浮かんできます。 その存在意義です。

景観は見る側からすれば、近景・中景・遠景の景観の組み合わせによって成り立っています。・・・・・

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ゴルフ を考える  Apr.2011

言い尽くされていることだが、『ゴルフ』とは何だろうと今更のように問えば、私なりに以下のように述べようと思う。

欧州はアングロサクソン民族の文化性から来るモラリズム思考がゴルフの根幹を支え、発展させた事を想えれば、それが基軸となる理念として『自分を自分で裁く』というゴルフのルールが持つ貴重な本質が見えてくるものである。その極めてシンプルな理念が、様々な自然の環境に溶け込まれたコースの中であるが故、数奇なドラマがあたかも自然のいたずらかのように生まれる事になる。つまり、人の心理を自然という環境が関わりながら揺さぶる事になる。

一つのゴルフボールをカップインさせる目的に向かいプレーヤーは同伴競技者と共にプレーする事でプレーヤーの人間的本性は様々な場面で試されることになる。・・・・

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侵 食          Aug. 2009

 

自然は繁殖力を持つ動植物の争いに日々暮れている。

強い繁殖力と適応力を持つものが生き残る世界。

純潔で繁殖力が乏しく環境の適応力に乏しいものは衰退する定めにあるのがこの地球という環境のようだ。 

 

 いくら取り除いても、こぼれ種で復活してゆくものと、少しの温度や日照不足で死滅するものまで、環境は弱いものに過酷で強いものはさらに旺盛になって、弱いものの住み処までも脅かしてゆく。強いからと、思慮あさく放たれたものは環境にとって害になる可能性が非常に高いものだ。・・・・・

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NaruoGC
NaruoGC

アンジュレーション  Jun 2009

 

 ゴルフの醍醐味はまん丸なボールがアンジュレーションによって、思わぬ方向に跳ねたり、その傾斜の方向を変えながら転がり進むことによって増幅される。同じイギリスで生まれたラグビーは、平らなフィールドに楕円のボールがイレギュラーに跳ねることで、瞬時にして敵のボールが見方に舞い込むハプニングを常に持ち合わせることになる。このことは言われつくされているイギリス流儀のスポーツ精神の象徴的な部分でもあろう。ボールの転がりは不規則であり、プレーヤーにラッキーとアンラッキーを平等に与え、人生の縮図的要素を味わうこととなる。言わば、運という不思議な神の手が作用してしまうのもゴルフの味というところだろう。それを引き起こす一つの大きな要素としてアンジュレーションというものがある。そんな大地のデザインが織り成すアンジュレーションがプレーの中にかくも大きく影響するスポーツはゴルフを持って他にない。 ・・・・・

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